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2016/11/24(Thu)Blog

現在、私は3歳の子供を持つ母であり妊婦という身で、デザイナー 兼 経理総務事務員として働いています。
また、子供を持って、子供の成長に合わせて自分の仕事に対する考え方も常に変わってきています。

そこで、今回は多くの女性デザイナーが考える「仕事と子育ての両立」に関して、今の私の価値観の中で考えていきたいと思います。

妊娠前に考えるべき会社選びの3つのポイント

私も、いつかは妊娠・出産・子育てをしたいと漠然と考えていましたが、実際自分の身に起こったときには考える間もなく、気付いた時には大きな葛藤の渦にハマっていました。
今回は、みなさんがそれを避けるために、何に気をつけるべきかをお伝えしておきます。

  • 妊娠中・産後に働き方を考えていては遅い
    活躍できる場を探すデザイナーにとって、妊娠中や産後の転職活動は大変困難なため、予め先を見据えた上での転職先を見つけておくのが大事です。
    私も前職の頃、妊娠中・産後どちらも転職を考えました。しかし、妊娠中は育休が取れなくなるので断念し、産後は転職活動をするもなかなかマッチする会社がなく、また保育園に通わせながら仕事と子育てをしながらの転職活動はかなりの労力を使うため、ほとんど活動ができない状態でした。
  • 子育てに理解のある会社を選ぶべき
    子供が小さい頃は、子供の熱などで会社を休むこともしばしば。
    理解のない会社では本当に肩身の狭い思いをするので、せっかく好きな仕事に復帰できても自分が苦しむことになります。
    私は幸い、前職では既婚者や子持ちも多く、理解も多く得られたので大変助けられました。
    子供の熱は予測ができないため、親がどんなに頑張りたいと考えても、親が焦れば焦るほど子供は体調を崩すものですから、焦らず、周りに理解を求められる環境を探すのがベストです。
    今いる会社が好きなのであれば、周りに理解のある人を探しておくといいでしょう。
  • 仕事復帰後の活躍の場はあるのか
    子供を産んでもデザイナーとして働きたいと思う女性は近年多いのではないでしょうか。
    その想いとは反対に、社会はまだまだ子育てママに厳しい面があります。
    ましてや、育休という約1年のブランクを経てデザイナー復帰するわけですから、会社も本人も覚悟が必要となります。
    会社によっては、デザイナーとして復帰させてくれないところもあるくらいですので、自分が今いる会社は、子供を産んだらどんな環境を用意してくれるのか、先に知っておく必要があります。
    もし今の会社が好きで、だけどそんな前例がないとなった場合、あなたが開拓をする覚悟で前例を作るのも手だと思います。しかし、認めてもらうにはかなりの労力が必要となりますので、その覚悟を持って臨んでください。

両立を行うための4つのポイント

前項では計画性が必要なポイントをお伝えしましたが、こちらでは実際両立を行うための必要なポイントをお伝えします。

  • 旦那さまの理解を得る
    まずは、旦那さまに両立の理解を求めることが一番です。
    忙しく働くと、どうしても家事育児の協力が必要になってくる場面も多いです。それをどれほど協力してくれるかによっても、両立が上手くいくか左右されると思います。
    但し、ほとんど協力が得られない場合も多いので、「家事育児仕事、全てこなさなきゃ」と考えず、どこで手抜きができるかなどの妥協点を見つけるのも両立のカギです。
  • 周りに協力者を見つける
    働いていると、子供が体調を崩した、どうしても仕事をする必要がある、などの場合も多いかと思います。
    その時頼りにできる協力者がいるかいないかで、仕事への活躍の場も大きく変わってくるように思います。まずは、家族、義理のご両親、友人、ご近所の方で協力者を見つけましょう。
    もし近くにいない場合は、シッターさんや有料施設を探して利用するのが大変便利です。
    私の場合、幸い義理のご両親が近くにいますので、何度か助けていただいています。
  • 近くの病児保育を探しておく
    子供が体調を崩して保育園へ預けられない時に限って、仕事が忙しかったりします。
    更に周りの協力者も難しいとなった場合、助かるのが病児保育施設です。病児保育は、病気や怪我で保育園へ預けられない場合でも、看病・保育を行ってくれる施設です。
    予め近くの利用できる施設を探しておき、予約の仕方などを理解しておくと、いざ利用したいときに慌てず預けられると思います。
    ただ、近年働く母は多いため利用者も多いです。すでに満床となっている場合もあるので、ご注意ください。
    私も過去に利用しようと電話予約を入れると、既にキャンセル20件待ちですと言われて愕然とした覚えがあります。
  • 息抜きの場を作っておく
    小さいことでも自分がリフレッシュできると思うことをできる時間を作るといいです。例えば、
    子供が寝た後に趣味の時間を設ける。
    休日友人と会う。
    ご褒美で好きなものを食べる。
    子供と思いっきり楽しんでみる。
    自分が好きなことに子供にも付き合ってもらう。
    休日はゆっくり起きる。
    子供を預けて、旦那さまとデートする。
    など。とにかく気持ちをリセットできそうなことを小さいことでも定期的に行って、オンとオフの切り替えを行いましょう。

転職のタイミング

私が考える転職のタイミングは、以下の時期です。

  • 結婚後(妊娠前)
    計画性のある転職を行うには最適なタイミングだと考えます。
  • 妊娠中、産後
    子供ができたのを機にフリーランスに転向する方は、この時期にする方が多いように思います。
    メリットとしては、子供に合わせてフレキシブルに動けること。
    デメリットは、子供を隣りに置きながらの仕事は集中できないということ。但し、保育園に預けられれば問題ないかと思います。
  • 子供が3-4歳以降
    ある程度、子供が自分のことをできるようになり、母親も安心して仕事に集中できる時期です。
    転職準備も活動もかなり労力がいるので、産後の活動はこの時期をオススメします。
  • 次の子供を授かりたいと思った頃
    次の子ができてからでは、またしばらく自由に動けなくなるため、授かりたいと思ったタイミングで転職を考えるのもポイントだと思います。
  • 一人目が小学校に入る前/小学校に慣れた頃
    働く母と子の大きなネックになっている、小学生の壁。
    延長保育ができる保育園とは違い、学童を利用したとしても終わるのが早く、両立に悩むお母さんは大変多いです。
    それを見越して、保育園卒園前に転職をするのか、ある程度子供も親も小学校の環境に慣れてから転職をするのかは、お子さんの様子や利用する学童を調べて決めるのもいいかもしれません。

子持ちデザイナーとして

仕事のみをしていたときと、育児と仕事をしている現在では、いろんなことが大きく変わりました。
仕事に集中できていた頃が、どれだけ社会人として幸せだったか。両立がどれほど大変なものかは当事者にならないとわからない、ということも思い知らされました。

しかし、大切なものが増えて守るべきものがあると強くなるのも事実です。忍耐力は更に増し、力強くなりました。母が強い、怖いというのは、そうならざるを得ないからだというのも実感しています。

そして、実際、子供の年齢に応じて私自身の仕事への考え方が変わってきています。
復帰後は、子供が1歳満たないということもあり、自分がしっかり見ていなきゃという思いが強く、「仕事もしたいけど、今は母親業をしっかりやる必要がある」と考えていました。

しかし、2歳近くなってくると育児や復帰後の仕事にも少し余裕が出てきて、「もっと責任感のある仕事もしたい」と思うようになりました。

そして、2歳半で弊社の設立に携わり、設立から一年間フル稼働で働きました。これでもかというくらいフル稼働して、現在は妊娠しているため仕事をセーブしています。
そして二人目出産後の仕事の仕方は、模索中です。

子供の成長に合わせて仕事に対する考え方が変わるのは、致し方ないことだと思います。本当は今までと変わらず仕事をこなしたいけど、そうもいかない「子供」という大きな存在がいるからです。

両立とは、常に子育てと仕事の狭間で葛藤が起こるものです。それをどう考え、解決していくかで、両立を続けられるかが決まってくるのではないでしょうか。

弊社も女性に働きやすい環境を用意しています

これまでは子持ちデザイナーが働くためのポイントをお伝えしてきましたが、弊社でも働きやすい環境を作りたいと考え、産休育休制度を推奨しております。
産後はどのような働き方をしたいかなど、人それぞれの目標があるかと思いますが、弊社は小さい会社ながらも代表も子育てに理解があるため、デザイナーとして頑張りたいと考える女性にはチャンスのある会社だと思います。

実際、私は子持ちデザイナーとして活躍の場をいただいており、責任と覚悟さえあればどんどんチャンスをもらえる職場となっております。
結婚、出産しても変わらずデザイナーとして活躍したいと考える女性は、ぜひ一度弊社へ話を聞きにいらしてください。