Archives
社内で創り上げる、コーポレートブランディング
Case 第3弾は、SES事業やオートメーションエンジニアリングサービスを展開されているAMG Solution様。
ユニエルが設立した当初からプロジェクトをご一緒いただいており、毎年開催している小学生に向けたプログラミング教室「おやこもの作りたいけん」を共催するなど、長期的にあらゆるお取り組みに携わらせていただいたいます。
ユニエルで取り組ませていただいたコーポレートサイトの制作では、ヒアリングやインタビューから得られた要素から、ブランディング設計をご提案。
設計を踏襲したアプトプットとして、コーポレートサイトと、社内のツール周りのデザイン全般を担当させていただきました。
リリース後にも、社内の方に向けてワークショップを実施するなどの、インターナルブランディングへのアプローチや、採用エージェントの方へのヒアリングから採用アプローチのコンテンツ制作なども、お力添えさせていただいています。
- ブランディング設計
- コーポレートサイト、ツールデザイン制作
- おやこもの作りたいけん企画、イベントサイト、ツールデザイン制作
- システムエンジニア能力診断サイトリニューアル
今回、株式会社AMG Solution 代表取締役社長 青栁雄飛さま、ITエンジニアリング事業部 エンジニア・チーフ・広報 横尾さまをお招きし、オンラインビデオ通話にて、弊社野田と対談させていただきました。
これまでご一緒いただいたプロジェクトの数々がどのようにして生まれていったのか、そして実際どのような変化がみられたのか、これからの新たな取り組みについてもお伺いしていきます。
企業らしさを最大限に引き出すブランディングフローとは
野田:
AMG Solution様とはユニエルを設立する前からのプロジェクトをご一緒させていただいています。
今のコーポレートサイトとなる前も、一度リニューアルを担当させていただいていますね。
青栁雄飛さま(以下、青栁さま):
一番最初に野田さんにコーポレートサイトを作ってもらう前までは、内制で作り上げたものでした。
アニメーションなどもほとんどないもので、自分たちでもあまり満足できていない部分があり、
会社のフェーズとしても、これから採用に力を入れていきたい部分があったのでプロの方にお任せしようと、最初の依頼をさせていただきました。
野田:
最初にご相談いただいた時は、会社の人物像みたいなものを明確にして、費用対効果がき得られる設計で、進めさせていただきました。
それから2年程度、ほかのプロジェクトでも継続してご一緒させていただく機会があったので、その後もよくご相談いただいていて。
青栁さま:
そうでしたね。実際にどれだけ成果になっているかや、これからのビジョンなどもお話しさせていただいていました。
ちょうどその時に、ユニエルさんが以前のコーポレートサイトをリリースされたのを覚えています。。
青栁さま:
それがとても魅力的だったので、私たちもまたリニューアルしたいと感化させられたことと、これから新卒採用にも力を入れていきたいタイミングでもあり、今のコーポレートサイトの制作を依頼させていただいています。
野田:
ありがとうございます。
再度コーポレートサイトリニューアルにあたり、改めてブランディング設計を行い、このプロジェクトでの指標を構築させています。
青栁さま:
ブランディングのフローで、経営層だけではなく、社員や、取引先様にもインタビューをしていただきましたね。
野田:
ご協力ありがとうございました。
当時、実際にインタビューを受けてみて、印象はいかがでしたか?
横尾さま:
事前に、このインタビューの意図や、どういうものを作るかというのは把握していました。
インタビューでは、社内からの企業のイメージを細かく聞いていただき、最終的にどうまとまるかという部分をあまり意識しすぎずに、肩の力を抜いてお話できたなと感じます。
野田:
細部までお話しいただいたので、みなさまがどのようなことを考えていらっしゃるか、さらに理解を深めることができました。
ただ、どなたからどのような意見があった、などは公言することはないので、ご安心いただけたらと。
横尾さま:
はい。そちらも事前にお話しくださいましたね。
野田:
インタビューを通して、AMG Solution様に関わるみなさまの思想が明確になりましたし、
例えば、経営層の方と社員さまで、考え方に違いがあることもあって。
インタビューのフローを通して、そういった双方の思想を第三者から伝えることで、今後に繋がる気付きになればと考えています。
また、AMG Solution様の根幹や、そこから派生する思想は綿密に構築されていて、新たに策定させるよりも、すでに根付いている「らしさ」を優位性として認知させるエクスターナルブランディング、浸透させていくためのインターナルブランディングを行って、これからの企業成長に備えた「土壌を作る」方向性で進めていきました。
青栁さま:
私たちの行動指針の一つでもある「Honestly」も、ユニエルさんの提案からでしたね。
青栁さま:
それまでは、採用の観点だと、採用指標として能力値を先行してきましたが、これからの企業フェーズを加味した上で、情緒的な指標を持つために提案いただいたことを覚えています。
野田:
採用課題を整理した際に、類似している企業が増えている傾向があり、事業形態での差別化には限界があるのでは、と考えていました。
AMG Solution様「らしさ」をインタビューから引き出し、「採用」でも「社内」でもご活用いただける指標をと、提案させていただきました。
ブランディングからもたらされた社内の意識変容
野田:
実際にコーポレーサイトをリニューアルして運用いただいてから、その前と比べて変化はありましたか?
青栁さま:
リニューアル前にご相談させていただいていた、新卒の方の採用も成功し、社員数が年々増加しています。
この4年間で見ると、毎年15%ずつ増加の傾向にありますね。
面接へお越しいただく方は、事前にコーポレートサイトをご覧いただき、私たちの取り組みや、ブログを読んで、社内の現場も知った上できてくださるので、面接で話をさせていただく内容も、さらに踏み込んだことをお話しでき、ミスマッチも起きにくくなっているように感じます。
コーポレートサイト以外でも、システムエンジニア能力診断サイトをリニューアルしていただきましたね。
採用を行う上で、こんなサイトを作りたい、と感じてくれている方もいらっしゃり、採用応募者様が企業を比較・検討された際の差別化につながっています。
既存で制作されていた診断サイトの仕組みに合わせ、”ともに冒険する”というコンセプトを策定。
世に出ている診断サイトの調査を元にAMG Solution様と認識を合わせ、システムエンジニア能力診断といった固いテーマをいかに柔らかくするか、また診断サイトを経て採用にもつながることを訴求するためのベストな演出を目的として、楽しさや期待感、旅に出るワクワク感を表現させていただきました。
ともに冒険する仲間を | AMG Solution システムエンジニア能力診断サイト
青栁さま:
あとは、先ほどのブランディングでいうと、何かを判断する上での一つの基準になっているなと。
ブランディングをしていない状態では、企業に所属するそれぞれの判断が、属人的になっていたのでは、と思います。
今では、とても細かい部分になりますが、服装や書類を送る封筒ひとつにしても、AMG Solutionとして表に出す時はこの基準を超えていること、というのを社内でもよく話すようになりました。
会社としての統一感を重んじるようになったことで、企業への意識がより高まっている実感があります。
横尾さま:
お仕事の現場で、どのように行動すべきか判断をしなくてはならない時に、「Honestly」= 「誠実さ」というひとつの軸が、どの社員にも捉えやすく、自立した判断ができるようになっているのではと感じいて、社員みんなの意識統一につながっています。
行動指針を考えるワークショップも社内のブランディングとして実施していただいて、さらに根付いていった感じはありますね。
野田:
あれはとても楽しかったです。
ワークショップといえば、AMG Solution様が10周年を迎えられる機会に、コンセプトワークもやりましたね。
青栁さま:
そうですね。私としても印象に残っています。
10周年記念に何か形に残るものを作りたい、と相談したら、本気でコンセプトワークをやりましょう!と。
その結果から10周年記念のノベルティとして、日常遣いや持ち運びもしやすいオリジナルのクリップをデザインしていただいて、この時の為だけに、素材や造形からオリジナルで作っていただき、とても印象深かったです。
野田:
そう言っていただけて嬉しいです。
記念すべき10周年だったので、AMG Solution様にとって記憶に残るものにできたらと、コンセプトワークと共に提案させていただきました。
このような機会にもご依頼いただき、光栄でした。
AMG Solution様コーポレートサイトのブログでも、弊社デザインのノベルティをご紹介いただいています。
ありがとうの感謝をこめて!10周年プロジェクトを立ち上げました
緊急事態宣言による働き方の変化。今、自分たちに何ができるのか。
野田:
AMG Solution様とのもうひとつのお取り組み、2015年から毎年実施させていただいている小学生対象のプログラミング体験教室「おやこもの作りたいけん」
ユニエルでは2016年からイベント企画の再考案からご一緒させていただいていますが、どのような経緯ではじまったのでしょうか。
青栁さま:
毎年期末に社員全員に今後の目標を話すのですが、社員からの「プログラミングの楽しさを伝えていくセミナーを行いたい」という一言がきっかけではじまりました。
ちょうどその頃、プログラミング教育必修化が話題になっていて、やるのであれば、必修科目として学ぶ子どもたちに向けて開催しようということで、プロジェクトが進行していきました。
1年目は、AMG Solution単独で実施し、その時はあまり人が集められずで。
この話を野田さんに相談した時に、一緒にやりましょう、と言っていただいてはじまったのが、
今、夏休みに開催している「おやこもの作りたいけん」の形ですね。
野田:
イベント全体のストーリーやコンセプトは提案をさせていただきました。
ただ、現場のオペレーションストーリーは、AMG Solution様に考えていただいて、一緒に作らせていただきましたね。
横尾さま:
イベントで子どもたちがわかりやすいように、ドリルがあったらいいんじゃないかとか、夏休みに開催するので、会場の装飾も夏らしいイメージに飾り付けるなど、ツール周りやロゴなどもご提案いただき、細かな部分にまでご協力いただきました。
野田:
せっかくユニエルが関わるからには、単独で行われていた1回目を塗り替えるものを作りたかったんです。
前日は、リハーサルも実施させていただきました。
青栁さま:
飾り付けだけでも、かなり雰囲気が変わりましたね。
そして、子どもたちがプログラミングで花火を作れるように、システムも一から構築して、ユニエルさんにはフロントエンドを、弊社でバックエンドを担当し、イベント当日、開場のギリギリまで、エンジニア同士で共創できたことは良い思い出です。
野田:
私たちとしても、普段自分たちが作ったものを、実際に誰かが使っているのを見る機会があまりなかったので、イベント当日に、子どもたちが楽しそうに使ってくれている姿を見れたのは、感慨深かったですね。
今年もリアルなイベントの場で、子どもたちと一緒にプログラミングを楽しめたらよかったのですが…
青栁さま:
今年は、緊急事態宣言で休校になって、今、自宅で過ごしている子どもたちに少しでも楽しんでもらえたらと、Zoomを使用したオンライン配信イベントをはじめました。
横尾さま:
ちょうど先日開催させていただいて、70名近くの方にご参加いただきました。
画面越しでしたが、子どもたちが、自分でプログラミングした花火が打ち上げるのを見て楽しんでいる姿に、私たちも勇気付けられましたね。
青栁さま:
企業認知のための取り組みでもありましたが、今ではコンテンツとして興味を持っていただくことも多いので、今回のように模索しながら、広く使っていただけるものとして、今後も提供していけたらと考えています。
野田:
また新しいストーリー展開も企画していくことで、使っていただける場を増やしたいですね。
私たちも力を入れていきたいところです。
野田:
改めまして、イベントもオンラインになり、働くみなさまも、現在はリモートワーク。
働き方に変化がある時だと感じますが、今後の事業構想など、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。
横尾さま:
制作いただいたコーポレートサイトでの短期的な目標としては、これまでのブログの運用から過去5年間PV数が右肩上がりできているので、引き続き記録を伸ばし続けること。
今期は、毎月10万PVを目標に掲げ、社員で運用に取り組んでいきます。
ブログからAMG Solutionを知っていただくことで、私たちが世の中に何かを届けたい時に、目にしていただける機会を増やしていきたいですね。
青栁さま:
今後展開していきたい新たな取り組みとしては、
昨年末から企画・開発を進めてきたHRマネジメントシステム「feels」を、先日リリースしました。
青栁さま:
私たち自身、社内で日報を管理しているのですが、その日報をより管理しやすく効率化したい、そして日報に潜んでいる情報から、チームマネジメントの向上につなげられないか、と考え、プロジェクトがスタートしています。
現状で、今自分たちのできることは何か、ということを最優先に考え、リモートワークを取り入れる企業様が増えている中、社員の方のモチベーション管理、コミュニケーションの向上施策の一貫としてお役立ていただけたらと、2020年6月末まで全機能無料でご利用いただいています。
今後、あらゆる企業様やチームの課題解決の助けになるように、そして、企画や開発に取り組んでくれているメンバーのためにも、多くの方々に利用いただけるサービスへ成長させていきたいですね。
新型コロナウイルスによるリモートワークを支援
HRクラウドシステム「feels」を全機能無償提供(@Press プレスリリースより)
https://www.atpress.ne.jp/news/209738
Credit
Branding:野田 一輝
Planner:野田 一輝
Art Direction:野田 一輝
Project Manager:小高 阿羅漢
Interview:野田 一輝
Editior:ヤマガタ モモ
Web Design:野田 一輝
Graphic Design:野田 一輝
Product Design:野田 一輝, 須田 暁音
Front End Engineer:後藤 寛一, 小見 祐介
Back End Engineer:森 陽
Web Motion Design:小見 祐介
Photographer:大野 隼男