10周年 リニューアル記念 第1弾 - ブランドおよびコーポレートサイトのリニューアル
( 2025.05.28Wed )
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この度、10周年の機会で、株式会社ユニエルの事務所の移転、そしてSTAYFUL LIFE STOREの新店舗のオープン、コーポレートブランド・ウェブサイトのリニューアルを行いました。
何年もの間、このために準備してきたため、ただの報告ではなく、あらためてユニエルのことを少しでも知ってもらえるような紹介記事を書きました。
とはいえ、紹介したいことが沢山あるので、以下の内容に分けてブログを公開しています。
今回は、第1弾となるブランド・コーポレートサイトリニューアルについて紹介します。
リニューアルのきっかけについて
コーポレートサイトの全面リニューアルは4度目となり、大きな節目の度にリニューアルを行ってきました。
振り返ると、今までの数えきれないほどの転機や壁を乗り越え、会社員時代に比べると、精神的にも比較にならないほど成長ができ、リニューアルの度に自分自身を振り返っているような気がします。
5期目を乗り越えたタイミングから、10期目には目標としていた大きな事を、必ず成し遂げたいと決めていたことから、長い期間を費やして準備をしてきました。
今回、今までと大きく異なる点は、10期目というタイミングだけではなく、事業・空間・考え方も含めた全面的なリニューアルだったため、事業計画や今後の方針をじっくり練り上げ、それを伝えるためにコーポレートサイトのリニューアルを決めました。
準備をしてきた期間は本当に長く、正直なところ「既に忘れられているのでは」と不安に思う日もありましたが、ようやくカタチを作り上げ、公開の日を迎えられて心から安堵しています。
理念・事業の整理のためのコーポレートサイトリニューアル
10周年を迎えた際に書いたブログの中でも伝えてますが、10周年を期に、元々私たちが大事にしていた”血の通ったクリエイティブを”という考え方を見つめ直し、包括的な価値作りを強みを含めた、新たに”血の通ったつながりを生み出す”を軸となる考え方に変更し、ユニエルの取り組みによって、つながりを生む組織を目指していきたいと宣言しました。
今回のリニューアルは、拡張した事業だけではなく、制作事業と店舗運用のつながりや、これからの可能性を少しでも伝わるようにと考え、会社の考え方を整理しています。
会社が10人以上の規模の頃には、より高みを目指すことを第一としていたため、向かいたい未来の方針を含めた目標をベースとした考え方で言葉を作っていましたが、存在意義・哲学・価値観・行動指針など、今現在持っているアイデンティティをそのままの言葉で整理をしました。
About UNIEL
ユニエルは、スタジオ・雑貨・飲食を運営する、包括的なクリエイティブスタジオです。
私たちユニエルは、東京の吉祥寺・三鷹エリアを拠点に、クリエイティブ受託、店舗運用・管理、空間運用、販売など幅広く事業を展開しています。
表面的な見た目や表現にも重きを置きながら、何よりも関わる方々と価値観や考えを共有し、深く理解し合うことを大切にしています。ものづくりや場所を通じて血の通ったつながりを生み出し、小さな会社だからこそできる身近な接点づくりの役割を担っていきたいと考えています。
Ethos
血の通ったつながりを生み出す
私たちの大事な考え方として、“血の通ったつながり”を生み出すことを信念としています。 ただのつながりではなく、覚悟や責任を持った熱い想いが介在することで、人や場所は自然と信用や魅力を持つと考えています。実直に追求する姿勢と、関わる方々が安心できる“気持ちの良い隙間”を作ること、この両方を大切にしています。
Method
磨き方を誇れるか
削り、擦り、美しく、時には荒々しく。 記憶、情報、戦略、教育、生活、文化を含め、溢れすぎたイメージはありふれてきており、表現が難しくなってきています。 その中で私たちは、どのような分野も共通して、「最適な準備をするために、磨き方、手法はどうあるべきか」を日々考えています。 コントロールすることをお手伝いし、人の手で磨き方を巧みに造形し、真意や形状を理解したうえで、誇れるブランド作りのために私達は存在しています。 BtoB、BtoCではなく、for Userになることを意識しながら、日々仕事に取り組んでいます。
Engagement
私たちは、共に泥だらけになれるスーパーヒーローのような会社です
私たちの特徴を簡単に説明すると、泥だらけになりながらも共に戦うスーパーヒーローです。 ユニエルには事業計画、戦略設計、ネーミングや内装計画、広告物の制作など、一貫してご相談いただくことが可能です。 全てを包括的に理解するためには、知見や経験が必要となりますが、より深く知るための手段は選ばず、お客様と共に出来ることを全てやってきたことで、幅広いお仕事をご依頼いただいています。 そういった取り組み方から、背景を深く理解・把握することができ、スポットのお仕事でも全体を達観した視野で対応することが可能になっています。 ただ、俯瞰して見ているのではなく、共に泥だらけになっても前に進むことの出来るスーパーヒーローを目指して、日々修行に取り組んでいます。
つながりを持つ ものづくり
ユニエルの仕事の根底にあるのは、“ものをつくること”だけではなく、“つながりをつくること”を大事にした考え方です。私たちは、あらゆるアウトプットをつながりの媒介として捉え、その先に生まれる関係性を何より大切にしています。 ひとつひとつのプロセスが、“人を魅了するものづくりになる”と信じ、規模や効率だけを追いかけるのではなく、“仕事”である以前に“関係”であることを重視し、この積み重ねが記憶に深く残るユニエルにしかできないものづくりの姿勢につながっています。 私たちは、つながりのあるものづくりを信じ、小さな会社だからこそできる接点づくりを、これからも担っていきます。
上記のアイデンティティは、時間をかけて丁寧に考えてはいますが、今までよりもさらに自然体で考えていることから、弱さや葛藤、意志などが見えてしまっているのではと少し恥ずかしくもあります。
新たな事業展開について
ユニエルは、ものづくりという観点は変わっていないものの、年々ご相談いただく内容も変化してきていることで、事業領域や事業展開が広がり続けています。
ブランド領域、コミュニケーション領域、デザイン領域、販売領域に加え、教育領域や印刷領域、飲食領域の拡張、空間の拡張も行いました。
今のユニエルは、私がやりたかったことが全て詰まっていて、少しでも長い時間を多くの方と一緒に、この空間で過ごしたいというのが今の私の願いでもあります。
今回のリニューアルを期に、サービスページを作り、どのような会社かが分かる範囲までは説明しているので、よければご覧ください。

お問い合わせをいただいた際に、いちばん多いご質問が「で、何屋さんなんですか?」というものです。
たしかに、戦略を立てて、コンセプトを考えて、企画して。オフラインもオンラインもデザインして、展示会場や店舗の内装まで手がけて、工事のお手伝いもする。レジやインフラの整備、雑貨や飲食の運営、スタジオやギャラリー、什器の提案まで…。自分たちでも「何屋なんだっけ?」と迷子になりそうになるくらいです。
なので、私たちなりに出した答えが「共に泥だらけになれるスーパーヒーロー」みたいな存在。それでも伝わりづらいことが多いので、事業紹介のページをちゃんと用意しました。気になったら、のぞいてみてください。

また、よくあるお問い合わせから、ケーススタディもコンテンツ化してみました。それぞれの事業がバラバラに存在しているのではなく、ちゃんとつながりがあって、ひとつの流れとして機能していることが伝わるように意識しています。

あまりにも手に取りやすいと、「簡単なお仕事ですよ」と伝えてしまうようで、私たちのスタイルとは少し違う気がしています。だからこそ、内容ごとにコンテンツを切り分けて、お客様が相談する前にじっくり読んでいただき、しっかり検討していただけたら…という想いでページを構成しています。

リニューアルに際してご協力いただいた友人について
私は、一緒にプロジェクトを進行する方とは戦友となると考えていて、まずは友人になってから進めることを大事にしています。
その人の背景や考えを理解することで、より深いコミュニケーションがとれると信じているからです。
弊社のように小さい会社は特に、コーポレートサイトは、経営者の想いやエゴが出ることもあり、毎回長い期間かけて一緒にものづくりをしてくれる友人と進めました。
今回、リニューアルで重要だったのは、なによりも今までの歴史や現在の想いを理解してくれる方であり、人として温かい方と感じる方々に関わっていただきました。
イラストモーション
各ページで印象深く残るイラストは、イギリスで活躍するクリエーターのConさんにお願いしました。
私が元々Conさんの作品のファンだったことから始まり、ユニエルの今までの歴史やバックグラウンドを知ってもらい、今回のプロジェクトに加わってもらいました。
ユニークな創作方法や遊び心やバックグラウンドを取り入れたイラストが、今回のウェブサイトのシンボルとなっていて、シンプルなデザインの中に、私たちの持つパーソナリティを表現してくれています。
ウェブサイト
フロントやバックエンドとなる部分は、フリーランスで活動する島田さんにご依頼し、他のプロジェクトを通して自分の表現したいことを理解していただいてから、制作に入っていただきました。
コーディングのみではなく、細かなインタラクションから、Webflowを利用した複雑なシステム開発部分まで、見えない部分までとても丁寧に広範囲で熱量をもって協力いただきました。
店舗移転の際にお手伝いに来てくれたり、ブラッシュアップをしにオフィスで作業をしてくたりと、島田さんとはとても長く時間を一緒に過ごしました。
写真や動画撮影
コーポレートサイトのリニューアルに際し、スチール撮影・動画撮影(編集)は、こまつこうへいさんにお願いしました。
こまつさんとは1年以上前から、今回のプロジェクトの概要を全て話していて、一緒に作ってほしいとお願いをしてきました。
一つ前のユニエルの写真や映像は、私が自ら撮影していたのですが、こまつさんの作品を見てから、その繊細で柔らかい作品に惹き込まれてしまい、今回お願いした経緯があります。
こまつさんの写真は、今回のコーポレートサイトのデザインに色を加えてくれています。
音楽制作
長年、ウェブサイトでサウンドが必要な際に、様々な印象に合う音楽を作曲してくれる作曲家・トラックメーカーの長尾さんに会社紹介動画の音楽制作をお願いしました。
私のポートフォリオのサウンドも作曲してくれていて、「これがやりたい」を理解してくれて、膨らましてくれる貴重な友人です。
長尾さんの音楽が入ることで、長くなってしまった紹介動画が、情緒的で印象深くなりました。
ナレーション
いつもプロジェクトでご一緒させていただいているWeさんに、今回はナレーションにご協力いただきました。
元々お客様だったことから、ユニエルのことを知ってくれていて、印象を深く把握していただいている方々のため、撮影・編集した動画に、印象に合う、落ち着いたトーンのナレーションを入れてくれました。
動画にナレーションがつくことで、ただの会社紹介の動画ではなく、空気や温度まで感じるようになりました。
コーポレートサイトリニューアルを通して
今回のコーポレートサイトリニューアルは、弊社の強みでもある、ものづくりに対しての執念や忍耐という部分、包括的理解の重要性を少しづつ伝えています。
今までもお問い合わせよりお仕事をいただくことがほとんどでしたが、さらに一層、弊社のことを理解していただき、お問い合わせをいただけたらとても嬉しく感じます。
お仕事の連絡、お待ちしてます!!