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対話で深める関係性、コーポレートウェブブランディングができるまで
新卒採用サイト、コーポレートウェブブランディングのプロセス
国内外の枠にとらわれず、多様な事業を展開されているLeverages様。
ユニエルでは、新卒採用サイトの制作からのご縁で、直近ではコーポレート ウェブブランディングまで、長きに渡りプロジェクトをご一緒させていただいています。
レバレジーズ様と行わせていただいた全プロジェクト
- ブランディング設計
- コンセプトコピー策定
- ビジュアルディレクション、撮影
- コーポレートサイト制作
- 新卒採用サイト制作
今回のCaseでは、新卒採用サイトプロジェクトからご一緒いただいている、レバレジーズ株式会社執行役員の藤本 直也さまをお招きし、弊社の野田との出会いからどのようにプロジェクトがはじまっていったのか、コーポレート ウェブブランディングのプロセスも踏まえて、振り返らせていただきます。
新卒採用サイト制作時からのコミュニケーション、信頼関係があってのご依頼
野田:
藤本さんから新卒採用サイトのご依頼をいただいたのが一番最初でしたね。
確か私が独立してすぐの頃だったと思います。
藤本 直也さま(以下:藤本さま):
そうですね。
野田さんは、元々共通の知り合いもいたので存じ上げていました。
社内で「新卒採用サイトを作りたい」となったときに、周りのデザイナーさんたちに相談したところ、最近独立された野田さんがいいんじゃないか、という方が多くて。
みなさんからの薦めもあって、野田さんに依頼させていただきました。
野田:
推薦いただいていたのですね。
ありがとうございます。
独立後すぐだったにも関わらずご相談いただいて、嬉しかったことを覚えています。
レバレジーズ様と最初にご一緒させていただいた、新卒採用サイトのプロジェクト。
既存事業の収益によって新規事業への展開も行いやすいため、新卒入社の方でもたくさんのチャンスがあることが伝わるように改善していきました。ウェブサイトで見せるコンテンツとしては、実際に働いている新卒入社の方々へインタビューを行い、事業会社としての強みとなる、「働く人々」を訴求する設計にて制作しております。
Leverages Co., Ltd. 新卒採用サイトプロジェクトについては、プロジェクト詳細ページにてご覧いただけます。
野田:
今回コーポレートサイトをリニューアルするということで、改めてまたお声かけいただきありがとうございます。
リニューアルにあたってのきっかけはあったのでしょうか?
藤本さま:
きっかけというよりかは、コーポレートサイトに掲載していた情報が古くなってしまっていたので、新しいものに作り替えなければいけない、というのが一番大きかったです。
私たちの会社は、2〜3年で企業規模が2倍ほどになるペースで成長をしています。
当時はおそらく事業も5つ程度だったと思うのですが、現在は事業が30程度、サービスの数も増えて、会社の説明の仕方も変わってきました。
コーポレートブランディングという視点で、見てもらいたい「会社の在り方」みたいなものが、以前のコーポレートサイトから変化していて、今の会社の実態とコーポレートサイトを統一させたい、というのが、今回リニューアルに際して一番大きな要因でした。
野田:
ヒアリングでもお伺いしていましたが、凄まじいスピード感で急成長をされていますよね。
今回のプロジェクトでも貴社のみなさまとご一緒させていただけたことは、私自身にとっても、ユニエルとしても、とてもいい経験となりました。
経営層から社員まで、層を問わず数多くのヒアリングとインタビューから見えてきた課題と導き出されたパーソナリティ
野田:
再度プロジェクトをご一緒させていただくにあたり、改めて、レバレジーズ様についてヒアリングをさせていただきました。
レバレジーズ様に限らず、規模が大きかったり、成長スピードの早い企業様だと、考え方や方針が綿密に変化していかれると思います。
以前の認識のままでは、わからない部分も多いと感じていたので、プロジェクトが動くたびにヒアリングをさせていただいて、わずかな変化も引き上げることが必要でした。
実際に、みなさまへのヒアリングから、以前より変化されたレバレジーズ様へ理解を深める機会になっています。
経営層、社員の方々を問わずに、レバレジーズ様に所属されているあらゆる方に、ヒアリングとインタビューを実施させていただきました。それらを経て見えてきた課題としては、ウェブサイトから見受けられる印象と、企業の規模感とのギャップ。現在のレバレジーズ様の在り方や、これからどう向かっていかれるのか、ビジョンが伝わりづらいという面が見えてきました。
また、若い世代の方が活躍されている反面、土台を支えていく中間世代が不足している、という課題も把握させていただきました。
ヒアリングを経て見えてきた、レバレジーズ像
ここからさらにレバレジーズ様の現状に深い理解を得るために、「レバレジーズ像」の構築を行っていきます。
根幹として、関わる人々全員の幸せを追求する思想を持たれており、事業の特徴、創造されている企業の文化、働かれている人々の思考、傾向を整理し、「レバレジーズ像」のパーソナリティを策定。
企業パーソナリティとしては、利他性や他者への信頼、コトを成し遂げるための知性や情熱を持ち合わせておられる。地に足のついた安心感、信頼感がありながら、社会的な課題に向かっていく意識と前向きさ、それをボーダーレスに実現していく姿が浮かび上がってきました。
企業のパーソナリティを策定
今回のプロジェクトのターゲットとなる方はヒアリングによって導き出された課題から、採用応募を検討している求職者に設定。そのターゲットは、コーポレートサイトを見た際に、企業をどのように感じて、どう意識を変えるのかというパーセプションゴールを定め、デザインアイデアへと落とし込んでいきます。
企業サイトでの方向性
社会的意義のある事業を、世界へ向けて
全ての事業の根幹に社会への幸せを増やすことをベースとしていること。メインコピーで表現したように、世の中の感情に貢献していることを伝えていくことが企業サイトの方向性です。
企業サイトでのパーセプションゴール
「国や業種を絞らず世の中の感情に貢献する事業を展開している、地に足ついた会社だ。この会社となら一緒に歩みたい。」
単に「お客さまとお仕事をする」という概念ではなく、お客さまをパートナーとして捉え、常にしっかりと向き合ったものづくり
野田:
企業規模が拡大されていくにつれて、レバレジーズ様のお客さまとなる方々から、サイトを目にしてもらえる機会が増えると思います。
営業の視点、採用からの視点、あらゆる領域の方が見ることも考えると、コーポレートサイトとしての“王道”に近付けつつ、サイトを見た方に企業を印象付ける要素、「レバレジーズらしさ」を取り入れる必要がありました。
“王道”と“らしさ”
このバランスがなかなか難しくて。
新卒採用サイトも制作させていただいていたので、デザインのトンマナや、経営層のみなさまが考えていらっしゃるイメージは理解ができていたのですが、その中で、どう言語化したらいいかがわからないポイントというか、もっと細分化された感覚知のようなものをより一層突き詰めたく、たくさん話す時間をいただいてしまいました。
藤本さま:
新卒採用サイトのメインビジュアルがとても好評だったので、私たちもそれを上回るものを作りたくて、こちらの要望も細かく相談させてもらいました。
粘り強くご一緒していただき、感謝しています。
野田:
私たちとしても、その気持ちに応えたい想いがありました。
藤本さん以外の担当者さまとも、何度も話す機会をいただきましたが、レバレジーズ様には多種多様な社員の方がいらっしゃいますよね。
その中でも、決まってみなさまとても親身に、会社やお仕事のことを話してくれました。
視野が広く、新卒の方々も含めて、ご自身がやりたいと感じるお仕事をされている方々なので、覚悟があり、実績もお持ちだから、自信に満ち溢れているというか。
特にインタビューを通して、そういった覚悟や責任感、経営者視点を持たれている方々とお話しできて、私自身もとても有意義な時間をいただきました。
藤本さま:
ユニエルさんは、私たちとの対話を大事にしてくれていましたよね。私もユニエルさんのオフィスへ何度もお邪魔させていただいたことを覚えています。
打ち合わせをした後に、ご飯に行くこともあって、そういったオフラインでのコミュニケーションが印象的でした。
野田:
お忙しいのにお時間作っていただいてありがとうございました。
私たちのお仕事って、どうしても対面よりも、オンラインでのコミュニケーションが多くなってしまうのですが、そうすると、相手の情報が側面でしか感じ取れないというか、これは笑顔でおっしゃっているのか、怒っているのかなど、感情がわからないことがあって。
もし怒っているのであればしっかり話し合わせていただきたいですし、笑顔であれば、一緒に共有したいんです。
プロジェクトを進める上で、感情が見えない、共有できないとお互いの信頼性にも支障が出てきますし、直接お話しすることでこそ、より深い関係が築けると考えています。
藤本さま:
私も、受発注している関係性というよりも、パートナーという考えは同じです。お互いに共通思想を持って、前向きにプロジェクトに取り組めるかどうかで、いろいろと変わってくるんです。
会社を好きになってもらえたら、それが必ず“いいものづくり”に影響してくると思います。
野田:
お互いが「この人のために何かしてあげたい」っていう気持ちは大事ですよね。
プロとして気分に左右されてはいけないけれど、少なからず、そういう想いはモチベーションにもなります。
同じ考えを持ってくださっていることは、私たちにとってとてもありがたいです。
コーポレートウェブブランディングを経て、コーポレートサイトをリニューアル。採用の成果とは
野田:
いろいろありましたが無事にリリースさせていただけて、新しいコーポレートサイトの反響はいかがですか?
藤本さま:
おかげさまで、社外の方々からいい評判をいただけています。
特に今の世の中の傾向上、経験値のあるリードデザイナーやリードエンジニアの採用は、これまで過去2〜3年苦戦していましたが、コーポレートサイトをリニューアルしてからは、3ヶ月ほどで4名の採用が成功しています。
野田:
ウェブサイトのリニューアルから、ここまで良い変化が現れているというのはとても嬉しいですね。成果が出ているというのは私たちも自信になります。
藤本さま:
例えば、採用候補者の方が採用エージェントからレバレジーズを薦めてもらったとしても、弊社をご存知の方ってまだまだ多くないと思うんです。であれば、弊社がどんな会社なのかをインターネットで検索し、コーポレートサイトに訪れて、そこで目にする情報で、企業を判断しているかもしれない。
採用候補者の方が求めている企業の情報が正確に伝わり、さらに、デザインも優れていると感じていただけたら、それだけでも応募してみようと意識が変わってきます。そういった会社の”顔”としての機能が携えられたので、応募から採用にもつながっていると実感しています。
野田:
今回リニューアルプロジェクトでは、ブランディングを構築する際にも、中間世代層の課題は重要視していた部分だったので、結果に結びついているようで安心しました。
デザイナーやエンジニアの方以外の採用についても少し気になっていますが、実際どうですか?
藤本さま:
他の職種についても同様に採用は好調です。コーポレートサイトを見て弊社に興味を持ってくださる方に、私たちが伝えたいことが、適切な形できちんと届いているのかなと思います。
野田:
ウェブブランディングが理想的な結果となっていてとても嬉しく感じます。
今後のコーポレートサイトのフェーズとしては、運用などもあるかと思いますが、これからも成果を伸ばしていけるようぜひご一緒させていただきたいですね。
藤本さま:
リニューアルを公開した現状としては、弊社がグローバルに事業展開している中で、インターネット環境がまだ進んでいない国での通信遅延などで、見づらさを感じることがあるようです。サーバーなども含め、おおよそ改善していただいてはいるのですが、どの国でもストレスなく見ていただく、というのは今後の課題となっています。
あとは、これからの事業拡大に合わせて拠点の追加もしていきたいですね。
野田:
最初に新卒採用サイトを担当させていただいてから2〜3年の間にも大幅に規模を拡大されているので、これから益々展開していくためにも今後もぜひ協力させてください。
藤本さま:
直近5年間でも急拡大が続いているのですが、最近では私たちの強みである人材やITから、その領域外にもどんどん進出していきたいと考えています。特に、海外には注力をして進めていきたいなと。
リーマンショックがあってから、いわゆるメガベンチャーと呼ばれるような会社の数はそう多くはない。
日本経済は暗いニュースが多いですが、そんな中で私たちが、少しでも経済を引っ張って、背中を見せて行けたらと思っています。
Credit:
Account Manager:野田 一輝 / Project Manager:溜水 雅彦
Direction:溜水 雅彦, 野田 一輝, 後藤 寛一
Planner:溜水 雅彦 / Art Direction:野田 一輝
Web Design:野田 一輝 / Copy Writing:UNIEL ltd.
Front End Engineer:石山 大輔, 後藤 寛一
Back End Engineer:後藤 寛一 / Photographer:市川 森一
Credit
Account Manager:溜水 雅彦
Project Manager:溜水 雅彦
Branding:溜水 雅彦, 野田 一輝
Planner:溜水 雅彦
Art Direction:野田 一輝
Web Design:野田 一輝
Copy Writing:ヤマガタ モモ
Front End Engineer:後藤 寛一
Photographer:大野 隼男
Movie:maxilla inc.